短鎖塩素化パラフィン(SCCPs)は、難燃剤、プラスチックの可塑剤、皮革加工時の加脂剤などとして使われてきましたが、難分解性、高蓄積性であり、人や生物への毒性を有することから、2017年4月に開催されたPOPs条約第8回締約国会議でPOPs条約の附属書A(廃絶)に追加されることが決定されました。また、国内では2018年4月に化審法の第一種特定化学物質に指定され、使用が制限されています。また、中鎖塩素化パラフィン(MCCPs)などの製造時にSCCPsが副生成物として混入されることがあります。
中鎖塩素化パラフィン(MCCPs)は、難燃性を高めるため、主として塩化ビニールポリマーの可塑剤として使用されています。しかし、SCCPs同様に、難分解性、高蓄積性が懸念されることから、欧州の化学物質規制である「REACH規則」の第25次SVHC(高懸念物質)にも挙げられています。また、RoHS指令の追加候補7物質とされています。
弊団では、高分解能なLC/Q-TOF法を用いた短・中鎖塩素化パラフィン(SCCPs・MCCPs)分析を下記の内容で受託させて頂いておりますので、どうぞご利用ください。
※RoHS指令の追加候補7物質:三酸化アンチモン、テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)、リン化イリジウム、中鎖塩素化パラフィン(MCCPs)、ベリリウムとその化合物、硫酸ニッケルおよびスルファミン酸ニッケル、塩化コバルトおよび硫酸コバルト
製品中の短・中鎖塩素化パラフィン(SCCPs・MCCPs)分析料金
分析項目 | 分析方法 | 定量下限値 | 検査料金(税別) |
短鎖塩素化パラフィン
(SCCPs)
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ISO 18219-1準拠
(LC/Q-TOF法)
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10ppm | 60,000円 |
中鎖塩素化パラフィン
(MCCPs)
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ISO 18219-2準拠
(LC/Q-TOF法)
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10ppm | 60,000円 |
LC/Q-TOF法によるHR-MRMクロマトグラム(製品中のSCCPs)
LC/Q-TOF法によるHR-MRMクロマトグラム(製品中のMCCPs)
1.依頼書をご記入下さい。なお、依頼書はこちらです。
2.試料送付前に、依頼書をFAX(又はお電話)送信して下さい。
3.1.で記入した検査依頼書を同梱して、下記住所宛に試料を送付して下さい。なお、試料については、直接当事業団にお持ち頂いても結構です。
<<試料送付先>>
〒510-0304 三重県津市河芸町上野3258番地
一般財団法人 三重県環境保全事業団 科学分析部 あて
電話:059-245-7508 FAX:059-245-7516
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注意事項
試料到着後、直ちに分析を開始します。また、試料到着後に、請求書を発行し、郵送させて頂きます(初回のお客様に限り、料金を前払いとさせて頂きます)。
第二分析課 電話番号:059-245-7508 →オンライン発注(見積請求)