水質管理目標設定項目に有機フッ素化合物であるPFOS及びPFOAが追加されます。

「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)」について、2020年4月1日より、要検討項目から水質管理目標設定項目へ位置づけが変更されました(令和2年3月30日付け生食発0330第1号)。

また、その目標値を、これら2物質の量の和として0.00005mg/L(暫定:50ng/L)とされました。

さらに、PFOS及びPFOAは、これらの分子内に含まれる炭素鎖が直鎖状及び分岐状の異性体が存在しますが、測定の際はこれらを合算して評価することになっています。

Rwater2.PNG

LC/MS/MS法による水道水中PFOS・PFOA分析

弊団では、PFOA及びPFOSの国際的な規制化の検討の流れに対応するために、高感度で選択性の高いLC/MS/MS装置を用いたPFOS/PFOA分析をご提案させて頂いております。

また、水道水中のPFOS・PFOA検査のための妥当性評価も既に実施してあります(PFHxS及びPFHxAも既に実施済みです)。

水道水中のPFOS・PFOA検査には、ぜひ、弊団をご利用下さい(詳細は、下記のホームページをご覧下さい)。

  ☆水道水中PFAS(PFOS・PFOA・PFHxSなど)分析のパンフレット

  ☆PFOA/PFOS分析関連のHP

  ☆水道水中PFOS・PFOA・PFHxS・PFHxA分析の妥当評価(検量線、添加回収試験:PDF)


***PFOS・PFOAについて***

 PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(パーフルオロオクタン酸)は、フッ素を含んだ人工有機フッ素化合物で、フッ素系の撥水剤、防水剤、グリースなどに使用されている物質ですが、近年は、環境中での環境残留性が明らかになっています。

特に、PFOSやPFOAは非常に安定な構造をしているため、環境中で分解されにくく、環境残留性や生態蓄積性による生態系への影響が懸念されてきています。

また、最近は、PFOSやPFOAだけでなく、同じ有機フッ素化合物であるペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)やパーフロロヘキサン酸(PFHxA)も調査対象に上げられています。