PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(パーフルオロオクタン酸)は、フッ素を含んだ人工有機フッ素化合物(PFAS)で、フッ素系の撥水剤、防水剤、グリースなどに使用されている物質ですが、人体に蓄積する性質が指摘されています。
このため、EUでは、PFOSに関して、2008年6月27日以降、指定含有量(素材:0.005%(50ppm)、半完品/アーティクル:0.1%、表面処理剤:1μg/m2)を超える製品のEU地域内への生産、輸入、使用が禁止されています。
また、2017年6月14日、REACH規制の制限対象物質リスト(付属書 XVII)が改正され、PFOAとその塩およびPFOA関連物質が追加されました。これにより、2020 年7 月4 日以降、化合物として、PFOA の製造と上市を禁止するとともに、PFOA が25ppbを超えて含有する、またはPFOA 関連物質が合計1000ppbを超える含有する混合物や成形品の製造時使用と上市が原則禁止されています。
さらに、 欧州委員会 では、2021年8月に炭素鎖C9~C14を有するペルフルオロカルボン酸(C9-C14 PFCA)、並びに、それらの塩およびC9-C14 PFCA関連物質に関するREACH規則附属書XVIIを修正する欧州委員会規則を公布し、2023年2月25日以降、上市または大半の用途での使用が禁止されます。
また、欧州では、以下のREACH PFAS制限案が提案されています。
2023 年8月8日には、欧州委員会において、PFHxS (PFHxS, その 塩 及び PFHxS 関連化合物)に関する規定を追加する委員会委任規則を欧州連合官報にて公布し、25ppbを超えて含有する、または、PFHxS 関連物質が合計1000ppbを超える含有するものを規定しています。
日本でも、2010 年4月1日にPFOS又はその塩、2021年3月10日にはPFOA又はその塩及び関連物質を化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(以下「化学物質審査規制法」という。)で定める第一種特定化学物質に指定しました。
また、2020年4月1日より、水道水において、要検討項目から水質管理目標設定項目へ位置づけが変更されました(令和2年3月30日付け生食発0330第1号)、その目標値を、これら2物質の量の和として0.00005mg/L(暫定:50ng/L)とされました。
当事業団では、世界的に規制されている有機フッ素系化合物(PFAS)に対して豊富な分析実績を誇っており、最高な品質を業界最安値レベルでお客様にご提供いたします。
【PFOA、PFOS、PFHxA、PFHxS等(PFAS)の分析料金表】
試料媒体 | 定量下限値 | 検査料金(税別) | ||
基本料金 | 2成分測定 | その他1成分追加料金 | ||
製品 | 0.5ppm | 25,000円~ | 35,000円~ |
10,000円~ ※PFCA:C2、C15、C17、C19、 C20~25の 追加の場合は、 20,000円/1項目です |
1ppb* | 35,000円~ | 45,000円~ | ||
5ppb | 30,000円~ | 40,000円~ | ||
0.1μg/m2 | 40,000円~ | 50,000円~ |
||
水道水 | 0.1ng/L | 35,000円~ |
45,000円~ |
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1ng/L | 30,000円~ |
40,000円~ |
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5ng/L | ||||
水道水
EPA533準拠
|
お問合せ
下さい
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40,000円~ | 50,000円~ | |
環境水 | 0.1ng/L* | 35,000円~ | 45,000円~ | |
排水・環境水 | 1ng/L | 30,000円~ | 40,000円~ | |
消火剤 | 0.5ppm | 40,000円~ |
50,000円~ | |
土壌・底質
(含有)
|
0.5µg/kg | |||
廃棄物 | 0.5µg/kg | |||
土壌
(溶出量試験)
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0.1ng/L* | 45,000円~ | 55,000円~ | |
肥料 | 0.5µg/kg | 45,000円~ | 55,000円~ | |
排ガス | 0.1ng/Nm3 |
お問合せ下さい | ||
作業環境測定 |
0.1~0.05
ng/Nm3
|
|||
環境大気 | - | |||
食品 | 40~1000ng/kg |
お問合せ下さい |
||
ISO21675対象一斉分析 | お問合せ下さい | |||
EPA1633対象一斉分析 | お問合せ下さい | |||
総フッ素 | 50ppm | 20,000円~ |
LC/MS/MS測定によるクロマト(PFCs標準物質)
LC/MS/MS測定によるクロマト(PFCA:C4~C25)
LC/MS/MS測定によるクロマト(PFCA:C2~C8)
排ガスサンプリングセット(OTM-45:US EPA)
作業環境測定 サンプリングセット
PFOA関連物質とは、PFOAに分解するあらゆる物質であって、部分構造の一つとして直鎖又は分岐鎖のペルフルオロアルキル基(C7F15)Cをもつ全ての物質(塩及びポリマーを含む)を含むと定義されています(POPRC第12回会合で合意されたPFOA関連物質の定義より)。例えば、以下の物質が相当します。
(i) フッ素化したC8~C16の側鎖をもつポリマー
(ii) 8:2フルオロテロマー化合物
(iii)10:2フルオロテロマー化合物
弊団では、お客様のリスク管理に対応するため、製品に含まれるフッ素テロマー化合物などのPFOA関連物質の分析業務をご提案させて頂きます。
また、製品以外にも、排水・工程水の分析も対応可能です。
【PFOA関連物質及び代替物質の分析料金表】
試料
|
項目
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分析方法
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定量下限値
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検査料金(税別)
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基本料金
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1項目追加
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製品 | フルオロテロマー化合物※1 | EN17681-2:2022 (GC/MS/MS法) |
1ppm |
35,000円
|
20,000円
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100ppb |
40,000円
|
20,000円 |
|||
10ppb | 50,000円 | 20,000円 | |||
ペルフルオロアルキル基を有する化合物※2 |
HS-GC/MS法 |
1ppm |
35,000円
|
20,000円
|
|
0.1ppm |
40,000円
|
20,000円
|
|||
その他(代替物質等)※3 | LC/MS/MS法 | 10ppb |
35,000円
|
20,000円
|
|
1ppb | 40,000円 | 20,000円 |
GC/MS測定によるクロマト(フルオロテロマー化合物)
GC/MS測定によるクロマト( ペルフルオロアルキル基を有する化合物 )
LC/MS測定によるクロマト
- 検査依頼方法 -
1. 依頼書をご記入下さい。なお、依頼書はこちらです。
PFOA、PFOS、PFHxA、PFHxS(PFAS)などの分析依頼書:
⇒Excel(3試料まで) ⇒Excel(3試料以上を依頼の場合)
PFOA関連物質(フッ素テロマー化合物等):
⇒PDF(PFOA関連物質) ⇒Excel(PFOA関連物質)
2. 試料送付前に、依頼書をFAX(又はお電話)送信して下さい。FAX番号059-245-7516
3. 1.で記入した検査依頼書を同梱して、下記住所宛に試料を送付して下さい。水試料の場合は、こちらから専用の採取容器をお送りします。なお、試料については、直接当事業団にお持ち頂いても結構です。
<<試料送付先>> 〒510-0304 三重県津市河芸町上野3258番地 一般財団法人 三重県環境保全事業団 科学分析部 第二分析課 あて 電話:059-245-7508 FAX:059-245-7516 |
注意事項
試料到着後、直ちに分析を開始します。また、試料到着後に、請求書を発行し、郵送させて頂きます(初回のお客様に限り、料金を前払いとさせて頂きます)。
第二分析課 電話番号:059-245-7508 →オンライン発注(見積請求)
試料 媒体 |
化合物 |
分析法 |
定量下限 |
料金(税別) |
|
基本料金 (1成分) |
その他1項目 追加料金 |
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製品 |
フルオロテロマー化合物※1 |
溶媒抽出 ‐GC/MS法 |
1ppm |
30,000円 |
20,000円追加 |
0.5ppm |
40,000円 |
20,000円追加 |
|||
ペルフルオロアルキル基 を有する化合物※2 |
HS-GC/MS法 |
1ppm |
30,000円 |
20,000円追加 |
|
0.1ppm |
40,000円 |
20,000円追加 |