水道水中の農薬類分析(水質管理目標設定項目)

水道水における農薬は、検出状況や出荷量、ADIの見直し状況と考慮し、①水質基準農薬類(現在は、対象農薬成分はなし)、②対象農薬リスト掲載農薬類(115成分)、③要検討農薬類、④その他農薬類に分類され、水質管理されています。また、水質管理目標設定項目における農薬類は、②対象農薬リスト(115成分)が対象とっています。

このため、各水道事業体(管理者)は、その地域の状況等を勘案し、②対象農薬リストから農薬成分を選定し、適切な頻度で水質検査を行い、水質管理を行うことになっております。

当事業団では、令和4年3月に示された対象農薬リスト115成分の農薬類分析に対応させて頂きます。また、一部の項目のみの分析にも対応させて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい。

>>>☆水道水中の農薬115成分の検査方法妥当性評価結果についてはこちらへ

検査料金:お問合せ下さい      >>>水道115成分農薬類分析のオンライン見積はこちら

>>>水道115成分農薬類分析の検査成績書(例)はこちら

農薬類対象リスト

115HP.png

  1.  1,3—ジクロロプロペン(D—D)の濃度は、異性体であるシス—1,3—ジクロロプペン及びトランス—1,3—ジクロロプロペンの濃度を合計して算出すること。
  2.  有機リン系農薬のうち、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、フェニトロチオン(MEP)、ブタミホス、プロチオホス及びマラチオン(マラソン)、メチダチオンの濃度については、それぞれのオキソン体の濃度も測定し、それぞれの原体の濃度と、そのオキソン体それぞれの濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。
     
  3.   エンドスルファン(ベンゾエピン)の濃度は、異性体であるα—エンドスルファン及びβ—エンドスルファンに加えて、代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)も測定し、α—エンドスルファン及びβ—エンドスルファンの濃度とエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。
     
  4.  オリサストロビンの濃度は、代謝物である(5Z)―オリサストロビンの濃度を測定し、原体の濃度と、その代謝物の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。
     
  5.  カルタップの濃度は、ネライストキシンとして測定し、カルタップに換算して算出すること。
     
  6.  グリホサートの濃度は、代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)も測定し、原体の濃度とアミノメチルリン酸(AMPA)の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。
  7. クロルニトロフェン(CNP)の濃度は、アミノ体の濃度も測定し、原体の濃度とアミノ体の濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。
  8. ジチオカルバメート系農薬の濃度は、ジネブ、ジラム、チウラム、プロピネブ、ポリカーバメート、マンゼブ(マンコゼブ)及びマンネブの濃度を二硫化炭素に換算して合計して算出すること。
  9. ダゾメット、メタム(カーバム)及びメチルイソチオシアネートの濃度は、メチルイソチオシアネートとして測定すること。
  10. フェンチオン(MPP)の濃度は、酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンの濃度も測定し、フェンチオン(MPP)の原体の濃度と、その酸化物それぞれの濃度を原体に換算した濃度を合計して算出すること。
  11. ベノミルの濃度は、メチル—2—ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)として測定し、ベノミルに換算して算出すること。

お問合せ先

一般財団法人 三重県環境保全事業団

科学分析部 第二分析課

電話:059-245-7508    FAX:059-245-7516

>>>オンライン見積はこちら    >>>水道のHP   >>>食品中残留農薬分析のHP